自傷と彼女の話
いきなり何万と四捨五入したら十万に辿り着く額を失うことになったから現実に耐え切れなくて泣いてる。絵はお金がかかるもんです。仕方ないよ。
今日メンヘラ.jpの記事は自傷行為に関する記事だった。
泣き出してしまったこの一時間後に講義があるからビールを飲みだすというのも立派に自虐的。脱しきれてない。
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※自傷行為に関する記述があるので引きずられやすい人は気をつけてね。
※無理して読みなさんな。むしろやめとけ。
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左腕には高校生の頃から現実に耐えかねて重ねてきた傷跡がある。
好奇心でつけた傷は右肩にもある。どちらもLサイズの絆創膏ピッタリだ。
大学生では仲良くしてくれた後輩にいきなり全ブロックを喰らって訳がわからず薄く薄く両腕の全体を切ったことがある。
小学生の頃逃げられなくてできるだけひっかいた跡は今でも友達。何度もえぐったもんね。
中学生の頃はずっと指先を切っていた。
指先の治癒力はすごい。跡なんかほとんどない。
あとひたすら痛い。怖い。
ならやんなよバーカって過去の自分に言いたいけどのっぴきならない理由があったのも事実だ。
しょうがないので治りやすいとこに繰り返しやってくれてありがとう過去の俺。
誰にもバレないでくれてありがとう過去の俺。すごいぞ。
そういえば中学の頃の自称ファッションリスカの子たち元気にしてっかな。
腕は指先と比べて痛くないクセに血が出る。
指先は血が出るより先にナイフが神経をなでる感触があって先へ行けない。
皮の先が即真皮か血管みたいな怖さが指先にはある。敏感な器官なんだから当然だ。
なかなか血の一滴も流れやしない。
比べると腕は本当に鈍感で、表皮を裂いたぐらいでは焦りも湧かない。
ただすっと落ち着いて血がぷくーっと出るだけ。そうか。
どんどん深くなっていったことを思い出す。
腕の傷は最初はただ一本の線だった。
目ざとい部活の同級生にそれどうしたのと言われてから俺は半そでを着なくなった。
半そででいられないのは後ろめたさから来たんだろう。
生きてるんだから胸張っておけばよかったのに。
目ざといそいつは看護学科に行ったはずだ。
優しいやつだからきっといい看護士さんやってるだろう。
それから間もなく僕は自殺未遂を特攻したと思う。記憶が定かじゃない。
長そでで隠しだしたら戻れなくなった。
授業は分からない。友達とも無理して接してるような気がする。先生も俺のことなんか諦めてる。
治っては切り治らなくても切り繰り返し。
一人自室で血を流すことこそが生きることだと勘違いのシフトチェンジ。
今日は脂肪まで見えたよ今日はたぶん小さな血管が切れてどくどく血が沸いたよなんてくだらない悲しい自己顕示欲の成れの果て。
時々はLサイズの絆創膏で隠れるように皮膚を無理矢理切除した。
それを無理矢理くっつけて治したりした。
治癒力ってすごいなあってその発想ヤバくない?
なかなか頭いってるぜ。
高校3年生の頃何故か彼女が出来た。
実技試験があるからその対策に絵を描いてるとやたらべたべたしてくる子。
なんでか知らないけど本当におれの全部を肯定してくるような子。
気付いたらまぁそのいろいろそのヤるような仲になっててぼかあそれこそ猿みたいにはまった。
愛とか好きとかはまるで分からなかった。
その子に、昔思い切って自傷行為のことを言ったらもうしないでねと言われて辛かった詩(日記?)が残っている。
三箱の新品がある僕はどうする という文があったはずだ。
付き合っているうちでも、おれは罪悪感を覚えながら何度か切った。
胸を押しつぶすナベシャツを着用しだしたあたりで、なんか知らんけど一方的に別れられたからもうつながりはない。執着もさしてない。
別れてからもおれは何度か切った。
解放されてからのほうが頻度は少なかったかもしれない。
全肯定されてもまだなお足りないなんて、強欲だなあ。
お前はどうしたら一番楽になれるんだよ。
最近はあまり切ってない。別に逃げ道があるからかもしれない。酒とか。処方箋とか。
それでも腕が疼くときは祟り神に呪われたアシタカみたいに本当に不随意に動き出す。
それをおれは右手で握り潰す。
それは過去の中毒だ。
避けられないならば覚醒剤よろしくな感じで48時間の禁断症状を抜けてから生きろ。
俺に楽になる資格はない。
戦い続ける。
最後に言おう。
夏にちゃんと半そで着て笑っていたい。
以上。