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※個人の見解です

思考の整理や自分語り

過去の話

事実として割り切る。

車。母の職場までの道。かけた好きな音楽。実家。母の声。階段。折れた金具のざらつき。開きっぱなしのベランダの扉。発見現場。扉の開いたままの妹の部屋。その生活感。撤退した救急隊。階段を降りて、居間。2階には証拠を探す警察。兄貴、あいつの顔、いまどうなってた。舌を見せてそれを噛んだ兄。

死後硬直は時間経過で一度解ける。解けたときを利用して体勢を整えさせる。

発見現場でフル稼働するクーラー。夏のにおい。冷たい部屋。腐敗への恐怖。生前より膨れた腹。葬儀屋さんのドライアイス。永眠したシリコン。死斑の色。悲哀の色。涙の色

 

いくら現場を避けたって、起こってしまった事実は変わらない。現在じゃないことは割り切るしかない。過去だ。過ぎ去った事柄だ。大丈夫辛くなんてないぜ。

今も無力感にうなだれる。何かしてやれなかったのかな。残念ながらこの後悔に行き場はない。

やらなかった事実だけが横たわってる。IFの話 - ※個人の見解です

実はまだ妹の部屋には入れない。暗記用の付箋が壁に貼られたままの部屋は生々しくて死体とのギャップがひどい。発見現場にもできたら入りたくない。ティッシュを取りに入っては少し後悔する。階段を上るのも少し嫌だけど俺の城は2階にあるから仕方がない。1階にも安息の部屋はないし。

 

割り切っているのはすごいみたいなことを言われた気がする。記憶違いだったらあれだけど。

諦めと言ったほうが正しい。過去に振り回されるのはだるい。負荷が症状に至らなかった例だから、不幸中の幸いだろうとは思う。

そんな事実が起きた家でいいならこちらは拒まない。ただそれだけ。

身体を切るより過去を断ち切ったほうがまあ建設的ッスよね。切れないところが痛むわけだし、正直おれが拒まなくても相手が気にしそうな話だが。

 

おれはなんでもいいんだ、今生きてるから。読んでくれてる人もたぶん生きてる。生きてくれている人の手を離さないでいたいと本当に思う。

 

下手に人類愛が暴発しそう。死んでしまったやつを思うっていうマトモさをもう少し持ったほうがいい。今しか愛せない。今しか生きれない。さして生きたくもないが。

これから何が出来るんだろう。